ここまで、
インターネット上の投稿や口コミを前にしたときに、
人の中で起きやすい迷いや感覚について見てきました。
削除や発信者の特定をするか、何もしないかで迷うこと。
今すぐ動いた方がいい気がしてしまうこと。
一方で、
様子を見るという判断を続けてしまうこと。
それらは、
優柔不断だからでも、
判断力が足りないからでもありません。
この記事では、
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかを決める前の段階で、
どのようなことが同時に起きているのかを、
一度まとめて整理します。
結論を出すための記事ではありません。
現状を確認をするための読み物として、
読み進めてみてください。
迷いが生まれるのは、判断の入口に立っているから
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかで迷っている状態は、
判断ができていない状態というよりも、
判断の入口に立っている状態だと捉えることができます。
ここまでの記事で見てきたように、
不安を覚えたり、
今すぐ動いた方がいい気がしたり、
一方で様子を見たいと感じたりするのは、
どれも自然な反応です。
それらは互いに矛盾しているようでいて、
同じ場所から生まれていることがあります。
それは、
「まだ何も決めていない」のではなく、
「決めるための材料が一度に意識に上ってきている」
という段階です。
判断の入口に立つと、
考えるべきことが急に増えたように感じられます。
自分の気持ち。
周囲の反応。
時間の経過による変化。
そして、
選んだあとに起きるかもしれない結果。
これらを同時に抱えた状態では、
迷いが生まれるのは無理もありません。
迷っていること自体が、
判断を誤っている証拠ではなく、
むしろ、
判断に向き合い始めたサインとして
現れていることもあります。
いくつもの感覚が、同時に重なっている
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかを考え始めたとき、
一つの感覚だけが生まれていることは
あまり多くありません。
不安がある。
早く何とかした方がいい気もする。
一方で、
今は動かない方が安全な気もする。
これらは、
どれか一つが正しくて、
他が間違っているという関係ではなく、
同時に存在していることがあります。
たとえば、
放っておくことへの不安がありながら、
今すぐ動くことへの怖さもある。
違和感を覚えつつも、
それが事実なのかどうかは
まだ確信が持てない。
さらに、
様子を見るという判断が、
気持ちを落ち着かせてくれる一方で、
状況が進んでしまうのではないかという
別の心配も生まれます。
こうした感覚が重なった状態では、
頭の中が整理されていないというよりも、
整理すべき要素が
一度に意識に上ってきていると
捉える方が自然です。
迷いが深く感じられるのは、
感覚が多いからであって、
考える力が足りないからではありません。
事実・気持ち・想像が、まだ整理されていない
ここまでの段階では、
起きている出来事そのものよりも、
それに対する受け止め方が
前に出てきていることがあります。
実際に確認できている事実。
それをどう感じているかという気持ち。
そして、
これから起きるかもしれないことへの想像。
これらは本来、
分けて考えることができますが、
判断の入口では、
一つのまとまりとして意識に上ることがあります。
たとえば、
投稿の内容そのものと、
それを見たときに覚えた不安。
さらに、
今後広がっていくのではないかという想像。
これらが混ざった状態では、
何が問題で、
何を整理すればよいのかが、
分かりにくくなります。
事実が分からないから迷っているのではなく、
事実と気持ちと想像が
同時に動いているために、
判断の軸が定まらない、
ということもあります。
この段階で必要なのは、
結論を出すことではなく、
それぞれを少しずつ
切り分けていく視点です。
この段階では、決めないことも一つの判断になる
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかを考えている途中で、
「まだ決められない」
「もう少し考えたい」
と感じることがあります。
その状態は、
判断を放棄しているわけでも、
先送りしているだけでもありません。
ここまで見てきたように、
事実・気持ち・想像が
まだ整理されていない段階では、
結論を出さないという選択自体が、
一つの判断として成り立つことがあります。
無理に決めようとしないことで、
状況を見直す時間を確保できたり、
考える順番を整え直せたりすることもあります。
決めないという判断は、
何もしないことと同じではありません。
どこが分からないのか。
何が引っかかっているのか。
どの部分がまだ整理できていないのか。
そうした点に目を向けるために、
あえて結論を保留する、
という選択が取られていることもあります。
この段階で大切なのは、
早く決めることよりも、
どの位置で立ち止まっているのかを
自分なりに把握することです。
次に進むとしたら、どこから考えればいいのか
ここまで整理してきた段階では、
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかという結論よりも前に、
確認しておきたいことがいくつかあります。
たとえば、
今、実際に分かっている事実は何なのか。
まだ想像の域を出ていないことはどれか。
自分の気持ちの中で、
特に強く反応している部分はどこなのか。
それは、
何に対する不安なのか、
何を避けたい気持ちなのか。
こうした点を一つずつ見直すことで、
判断の前提が、
少しずつ言葉として整理されていきます。
この段階で必要なのは、
正しい答えを出すことではなく、
考える順番を整えることです。
何を先に確認し、
どこで判断を保留し、
どの時点で結論を出すのか。
その順番が見えてくると、
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかという問いも、
これまでとは違った形で
捉えられるようになることがあります。
次に読むなら
ここまでの記事では、
削除や発信者の特定などの対応をするかどうかを決める前に、
人の中で起きやすい迷いや感覚を
整理してきました。
次のシリーズでは、
こうした状態を踏まえたうえで、
「どの順番で考えていけばいいのか」
「何を基準に判断を整理すればいいのか」
という点を、
もう一段具体的に見ていきます。
判断を急がずに進むための整理として、
続けて読んでみてください。