何か問題が起きたとき、それが「法律トラブルなのかどうか分からない」
と感じる段階は、決して珍しいものではありません。
多くの場合、最初から状況がはっきりしているわけではなく、
事実と感情、評価や不安が入り混じった状態で、
どう考えればよいのか迷うことになります。
こうしたとき、すぐに結論を出そうとするよりも、
まずは前提となる事実や状況を整理してみることで、
見え方が少し変わることがあります。
この記事では、判断を急ぐ前に整理しておきたい点を中心に、
考えるための視点を書いてみます。
「トラブルかどうか分からない」状態は、珍しくない
多くの人が、何か問題が起きたときに
「これは法律の問題なのだろうか」
「ただの行き違いなのだろうか」
と迷います。
実際、日常で起きる出来事の多くは、
最初から白黒がはっきりしているわけではありません。
出来事そのものよりも、
それをどう受け止めたか、どう感じたかが
先に立つこともあります。
こうした段階で迷うこと自体は、特別なことではありません。
むしろ、ごく自然な反応です。
すぐに「法律の問題」と決めてしまうと、見えにくくなること
問題が起きたとき、
「これは法律で解決すべきことだ」と早く決めてしまうと、
考え方が一方向に寄ってしまうことがあります。
感情と事実が混ざりやすい
腹立たしさや不安が強いと、
実際に何が起きたのかよりも、
「どう感じたか」が判断の中心になりがちです。
その結果、事実関係の整理が後回しになってしまうことがあります。
当事者の立場だけで考えてしまう
自分の立場から見える景色は、どうしても一面的になります。
相手がどう考えているか、
第三者からはどう見えるかといった視点が
抜け落ちやすくなります。
選択肢が極端になりやすい
「戦うか、我慢するか」
「訴えるか、諦めるか」
といった二択で考えてしまうと、
本来あり得たはずの中間的な選択肢が
見えにくくなります。
まず整理しておくとよい前提
判断を急がずに考えるためには、
いくつかの前提を整理しておくことが役に立ちます。
事実として何が起きているか
評価や感情とは切り分けて、
「いつ」「どこで」「誰が」「何をしたのか」を、
できるだけ時系列で並べてみます。
この作業だけで、
頭の中が少し落ち着くこともあります。
関係している人・立場
自分と相手だけでなく、
周囲にどんな人が関わっているか、
それぞれどんな立場にあるかを考えてみます。
立場が違えば、
見え方や優先順位も変わります。
今すぐ決めなくていいこと
この段階で、
「誰が悪いか」
「どう責任を取るべきか」
「最終的にどうするか」
まで決める必要はありません。
整理と決断は、別の作業です。
それでも迷う場合に考えられる次の段階
前提を整理しても、迷いが残ることはあります。
その場合には、いくつかの選択肢があります。
情報をもう少し集めてみること。
信頼できる第三者に話してみること。
専門家の視点を借りてみることも、その一つです。
どの選択肢を取るにしても、
急いで結論を出さなければならないとは限りません。
立ち止まって考える時間を取ること自体が、
一つの判断でもあります。
この記事は、答えを示すためのものではありません。
判断を急ぐ前に、考えるための前提を整えること。
そのための視点を置いています。
この先どうするかは、
それぞれの状況によって違っていて構いません。